【飛び立つミャンマー】大統領資格条項が最大の焦点 (1/3ページ)

2015.4.17 05:00

6者協議に臨むアウン・サン・スー・チー氏(右から2人目)とミン・アウン・フライン国軍司令官(左端)、トゥラ・シュエ・マン下院議長(左から2人目)=10日、ネピドー(AP)

6者協議に臨むアウン・サン・スー・チー氏(右から2人目)とミン・アウン・フライン国軍司令官(左端)、トゥラ・シュエ・マン下院議長(左から2人目)=10日、ネピドー(AP)【拡大】

 ■憲法改正 与野党6者協議始まる

 今秋に予定されている総選挙を前に、憲法改正を含む諸問題を話し合う与野党の6者協議が10日、ネピドーで始まった。協議にはテイン・セイン大統領、トゥラ・シュエ・マン下院議長、最大野党の党首アウン・サン・スー・チー氏、ミン・アウン・フライン国軍司令官らが出席した。次回会合は4月下旬から5月初めにも開く予定だ。

 現地情報によると、今回の会合では出席者が憲法改正と自由で公正な選挙の実施、選挙後も政治・社会の安定を目指すことなどで一致した。憲法のどの部分を見直すなど、詳細については次回以降の会合で協議することで合意した。

 ◆英国籍の息子が鍵

 憲法改正の最大の焦点とされるのは、正副大統領の資格を定めた59条だ。同条では本人や配偶者だけでなく、親や子供、その配偶者も外国勢力や外国の影響下にあってはならない-として、外国籍の親族を持つものは正副大統領にはなれないとしている。

 スー・チー氏は、亡くなった配偶者が英国人で、息子2人も英国籍であることから、彼女を大統領にさせないためのものだと主張。同条項の撤廃を求めている。また、全議席の25%の軍人枠を定めた条項の改正も要求している。

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