中国飯店(ホテル)協会はこのほど北京で行われたイベントで、「中国飲食業年度報告」を発表した。昨年の全国の飲食業収入は前年比9.7%増の2兆7860億元(約53兆3800億円)で、このうち大衆型レストランが80%を占めた。ホテル内の飲食店は大衆型への転換、構造の最適化、原動力の転換といった新たな段階に入っている。
年度報告によると、昨年、全国の飲食業収入の成長率は前年比0.7ポイント増で、3年間続いた減速傾向を食い止めた。
中国政府の反腐敗活動の影響で、高級レストランの消費は明らかに減少し、大衆型レストランの人気が高まり、火鍋やファストフード、西洋料理などが引き続き伸びている。
昨年、高級飲食店の売上高は前年比6%減、客単価は20%減、平均粗利率は8%減だった。一方、大衆型飲食店の売上高は12%増、客単価は15.2%増、平均粗利率は0.3%増だった。火鍋の売上高は16.5%増、ファストフードは11%増だった。
過去20年間、売上高の平均成長速度は約20%だったが、2013年は9%、14年は11%、今年1~3月は11.3%となっている。
昨年の飲食業収入が1000億元を超えた地域は12省・直轄市・自治区で、このうち2000億元以上は広東省(2836億6000万元、前年比8.3%増)、山東省(2499億3000万元)、江蘇省(2120億3000万元)だった。(京華時報=中国新聞社)