1部上場終値 東証時価総額、591兆3007億円 バブル期超え過去最高 (1/2ページ)

2015.5.23 05:00

 22日の東京株式市場で、東京証券取引所第1部に上場する企業全体の時価総額が591兆3007億円となり、終値ベースで過去最高となった。これまでの最高はバブル期の1989年12月29日につけた590兆9087億円で、約25年5カ月ぶりに更新。東証1部の上場企業数が当時と比べ6割増えたことや、企業業績の拡大などが背景にある。

 日経平均株価は6日続伸し、終値は前日比61円54銭高の2万0264円41銭で、年初来高値を3日連続で更新した。時価総額は「バブル期超え」を果たした一方、平均株価は89年12月29日の終値(3万8915円87銭)の約半分の水準にとどまっている。

 時価総額が過去最高を更新した要因の一つは、上場企業数が増えたことだ。89年末に1161社だった東証1部の上場企業数は、22日時点で1882社と約6割も増えた。

 企業業績の拡大も時価総額の押し上げにつながっている。SMBC日興証券によると、東証1部の上場企業(金融除く)の2016年3月期の最終利益は、円安や原油安を背景に2期連続で過去最高となる見通しだ。

 一方、時価総額の上位を構成する業種の顔ぶれは大きく変わった。野村証券によると、1989年末では銀行業が全体の約4分の1を占め群を抜いていたが、銀行再編や日本企業の海外展開の加速を背景に、今年4月末では電気機器、自動車などの輸送用機器、情報・通信業がトップ3となった。

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