■【東京2020 国際都市への挑戦】事業者連携で大規模「緑道」も
虎ノ門・赤坂地区で大規模な再開発プロジェクトが一斉に動き出した。1年前に完成した「虎ノ門ヒルズ」に続き、2020年の東京五輪までに東京駅前の丸ビルクラスの超高層ビルが6棟建設される計画。新駅計画が具体化し、地下道も整備される予定で、さらに新たな大規模開発構想も浮上している。丸の内・大手町、日本橋に並ぶ日本を代表するビジネス街が形づくられることになりそうだ。
大手町上回る規模
東京は超高層ビルによって都市機能の更新が行われてきた。西新宿を最初に丸の内・大手町、汐留、日本橋と超高層ビルエリアが拡大。今後は27年のリニア新幹線開業で品川操車場跡地の開発が注目されているが、現時点で最も活発なスポットは政治の中心である永田町・霞が関に隣接し各国大使館も多い虎ノ門・赤坂地区だろう。
「虎ノ門はもともと古いビジネス街でオフィスビルの老朽化が進んでいた。11年の東日本大震災を機に建て替え機運が高まったところに東京五輪開催が決定し、一気に計画が動き出した」と、森トラストの吉田武副社長は背景を語る。