黒竜江省のハルビン駅とチチハル南駅を結ぶ中国最北端の高速鉄道、哈斉高速鉄道が17日、正式に営業運転を開始した。
哈斉高速鉄道は2009年11月に着工。全長279キロで、中国の高速鉄道としては現在最も緯度の高い地域を走行する。ハルビン、大慶、チチハルという東北地域の重要な3都市を結んでいる。今年5月に各種設備の点検を行い、7月に旅客を乗せない試験運転を行っていた。
ハルビン鉄路局の徐峰・客運処副処長によると、哈斉高速鉄道の開通で、ハルビン-チチハル間の最短移動時間はそれまでの約3時間から約1時間25分となり、半分以上短縮された。開業当初は時速250キロで20往復を運行予定で、年間利用者800万人を見込んでいる。
哈斉高速鉄道の電気回路工事を担った中国中鉄電気化局集団の杜書臣・中国共産党哈斉事業部工作委員会書記によると、黒竜江省は冬季の気温が非常に低くなるため、高速鉄道の線路、高速鉄道車両ともにこれが大きな課題となり、哈斉高速鉄道の建設と調整は約6年間の時間を要した。同高速鉄道では寒冷地向けに仕様を変更したCRH5A型車両と強度を高めた電気回路を導入し、氷点下40度の極寒環境でも運行可能だという。(中国新聞社)