中国の建国記念日に当たる国慶節休暇には、日本にも大勢の中国人旅行客が訪れた。
連休前に中国の澎湃(ほうはい)新聞は、国慶節の連休期間中に海外旅行に出掛ける中国人は前年対比11.1%増の400万人を超えると報道した。行き先の人気ランキング順では、1位韓国、2位日本、以下台湾、タイ、米国、香港だ。
2014年に海外へ出掛けた中国人は1.1億人といわれている。実際の主な中国人の渡航先と人数(カッコ内は対前年増加率。▲はマイナス)は、以下の通りである。香港4720万人(16%)、マカオ2130万人(14%)、韓国610万人(42%)、タイ460万人(ほぼ変化なし)、台湾400万人(39%)、日本240万人(83%)、米国220万人(21%)、ベトナム190万人(2%)、シンガポール170万人(▲24%)となっている。日本の伸び率が大きいのは13年に12年の尖閣問題の影響で、130万人(▲7.8%)と減少した反動もある。
香港・マカオは、中国人観光客の増加とともに、内地人のマナーに対する批判などもあり、双方の感情が悪化した。香港への旅行客は今年6、7月と前年同月比で減少している。台湾も大陸からの旅行者に対し、団体、個人旅行それぞれ1日平均5000人の上限を設けている。タイは昨年ノービザにしたが、横ばいにとどまっている。
中国経済の減速や株式市場の暴落などで訪日中国人が減るのではと見る向きもあるが、日本に来る中国人は14年実績でみても海外旅行者全体の3%以下にすぎない。
日本政府観光局の発表した15年8月までの訪日中国人旅行客は330万人で前年同月比117%の伸びとなり、既に昨年の年間数字を大幅に上回っている。周辺諸国の状況などを考慮すると、訪日中国人観光客はまだまだ増えそうだ。