山東省の即墨市図書館と国営の書店チェーン、新華書店が、共同で読書推進活動を展開している。新華書店の店舗では、同図書館の貸出証さえあれば登記を経て、貸し出し可能図書を無料で持ち帰れ、期間終了後は図書館に返却すればよいという。
即墨市図書館の解愛林館長は「市民が読みたい本は図書館になく、図書館が購入する本は市民が興味を持たない。こうしたミスマッチは多くの図書館で存在する」とした上で、「矛盾を解決するためにオーダーメードの貸し出しサービスを実現した」と説明する。書店で“貸し出し”された本の代金は図書館が支払う。
読書の好みは日に日に多様化し、図書館の購入担当者も需要を把握しきれない。今回のやり方は読者需要を満たすうえ、図書館のサービス向上と無駄遣い防止にもつながる。
しかも、図書館では新規図書の購入から棚に並ぶまで最低半月を要し、手間がかかり時間も無駄だ。今回の方法で図書館は購入の手間が省け、読者は読みたい本を借りられる。
開始から数日後には新華書店で100冊以上が貸し出され、少なくとも20人が図書館で新たに貸出証をつくったという。(経済日報=中国新聞社)