中国では(安全性に関する検査・認証を強制的に実施する)強制製品認証制度「CCC認証」が普及し、購入時に認証の有無を確認する国民が増えている。
北京に住む李さんは、生まれたばかりの孫娘のためにCCC認証済みの子供用品を選ぶという。そのほか野菜は有機栽培、海外産粉ミルクはオンラインで登録について確認し、チャイルドシートも認証済みのものを購入した。
認証や認可は、安全を保障し品質向上を後押しする役割があるとして、企業や消費者に支持されるようになってきた。データによると、中国には、ISO(国際標準化機構)の品質マネジメントシステム「ISO9000」シリーズを取得した企業が30万社近くあり、その数は世界最多だ。
2014年に国連工業開発機関(UNIDO)と中国国家認証認可監督管理委員会(国家認監委)が共同で中国の「ISO9001」取得企業8000社を対象に調査した結果、取得企業の製品を調達する企業の98%が品質に「満足している」と回答。他のアンケートでは、消費者の92.4%が「認証製品を優先的に選ぶ」と答えている。
15年に実施されたCCC製品の抜き取り検査合格率は90.3%、そのうちネット通販製品の合格率は95%に上った。食品輸出企業約1万4000社が、食品安全マネジメントシステム「ISO22000」や食品衛生管理の国際規格「HACCP」認証などを取得し、認証済み食品・農産物の抜き取り検査合格率は99%以上に上っている。(中国新聞社)