6日の東京株式市場でタカタとシャープの株価が前営業日終値比で一時10%を超える大幅下落となっている。タカタは15.3%下落して年初来安値を更新、シャープは10.6%下落してほぼ1カ月ぶりの安値水準となった。
日経平均株価は軟調で、東証1部のうち値下がり銘柄が過半数を超えているが、両社の株価下落は最近の業績低迷が反映されている。
タカタは4月中旬以降は株価400円台をほぼ保ってきたが、5日に米当局との間で、リコール対象車の範囲拡大で合意し、費用が総額で1兆円に及ぶ可能性があると報じられたことから、大きく下げた。
タカタ株は前日終値の373円に対して、3.5%安の360円で寄り付いたあと大きく下落。15.3%下落し57円安の316円まで値下がりして年初来安値となった。
シャープは2016年3月期連結最終赤字が従来予想の2千億円から3千億円規模に膨らむ可能性が高まったことで、大きく売られた。前日終値の141円に対し、7.1%下げて10円安の131円で寄り付き、一時下げ幅は10.6%まで拡大、15円安の126円となった。
6日は東証1部の20社超が一時5%を超える大幅な値下がりとなった。下げ幅トップはメディカルシステムネットワークで、一時16.1%下げて値幅制限いっぱいの100円安の522円となり、ストップ安となった。