山西省太原市の銀行の財テクサービス担当部署(中国新聞社)【拡大】
上海交通大学上海高級金融学院(SAIF)と米独立系証券会社チャールズ・シュワブが共同発表した「新期待、新挑戦:中国新富裕層財テク白書」によると、過去30年間の中国の急速な経済成長が新富裕層の投資家たちを育て上げ、その数は増加を続けている。投資家の規模は2012年時点で既に1億2000万人に達しており、20年には2億8000万人にまで増えると予測している。
白書で指し示す新富裕層たちの税引き後の平均年収は12万5000~100万元(約198万~1580万円)。多様性がみられるものの、多くは大学以上の高等教育を受け、年齢は50歳以下、既婚で子供が1人おり、家と車を所有している。米ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)も以前、「中国新世代消費推進力」というリポートの中で、これらの集団が今後5年間で中国の消費全体の35%、世界の消費の5%を占めるようになると予測している。
白書ではさらに、新富裕層たちが財産を増やしビジョンを実現するためのツールの一つとして「慎重な投資」を行っていると指摘。投資目的については、42%が生活水準の向上、45%が退職後の生活保障または子供の教育資金と回答、短期的な目的のための投資という人はわずか13%にとどまっていた。