中国の人々の食べ物に対する安全理解と関心度の高い問題について、ビッグデータを基に分析した結果、「食品添加物」と(ハム・ソーセージの発色剤として使用される)「亜硝酸塩」が関心の高い言葉として挙がっていたことが分かった。
最も閲覧されていた記事は、政府の権威ある解説でも食品安全に関するマイナス報道でもなく、大衆向けの科学普及記事だった。
これは今月中旬に開催された「2016全国食品安全宣伝ウイーク」の本会場イベントおよび「第8回中国食品安全フォーラム」で、中国のポータルサイト「今日頭条」の趙添・上級副総裁が同サイトのユーザー、4億8000万人の閲覧動向をデータ分析した結果を「食品安全ビッグデータ」として発表し、明らかになったもの。
それによると、同サイトではユーザーの2.79%すなわち1339万2000人がほぼ毎日、食品安全について、関連情報を閲覧もしくは意見投稿していることが分かった。女性の方が男性に比べ、関心度は高いという。
食品別では粉ミルクへの関心度が飛び抜けて高く、閲覧件数は800万近くに上っていた。さらに、食品安全に関する10大キーワードをみると、食品添加物が934万件でトップとなり、9割近い消費者が否定的な考えだった。また、アフラトキシンや亜硝酸塩、ビスフェノールAがランクインしていた。(中国新聞社)