２３、２４日に東京で日中韓外相会談

　日中韓３カ国が今月下旬に調整していた外相会談について、２３、２４両日を軸に東京で開催する方向となったことが１７日、分かった。複数の日本政府関係者が明らかにした。３カ国外相の日本での会談は、２０１１年３月以来５年ぶり。

　中国の王毅外相が来日を予定。１２年の習近平指導部発足後、中国外相の訪日は初となる。日本側は外相会談を契機に中国との関係改善を図り、９月初旬に中国で開かれる２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会合に合わせ、安倍晋三首相と習氏の首脳会談開催につなげたい考えだ。

　政府関係者によると、岸田文雄外相が主催する３カ国外相会談では、北朝鮮の核・ミサイル開発問題での連携について協議。日中韓自由貿易協定（ＦＴＡ）締結に向けた交渉など、経済分野での協力を強化する。

　岸田氏は、王毅外相や韓国の尹炳世外相との個別会談も実施。中国には、沖縄県・尖閣諸島周辺への多数の公船派遣に対して自制を促し、緊張緩和を目指す。韓国とは慰安婦問題の進展を受け、さらなる関係改善を図りたい意向だ。