露、アジアとの友好演出で孤立回避に躍起 東方経済フォーラムに日韓首脳を招待 (1/2ページ)

 【モスクワ=黒川信雄】欧米の制裁に直面しているロシアは、今年の東方経済フォーラムに、極東への主要投資国である日韓両国の首脳を招くことで、経済面でのアジア各国との幅広い連携を国内外にアピールする構えだ。4日から中国で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議を前に、政治・経済面で依存度が高まる対中関係とのバランスを取る思惑もありそうだ。

 ウクライナ危機以降、欧米との対立が深刻化したロシアは、中国への接近を軸に国際的な孤立からの脱却を図る姿勢を鮮明にしていた。しかし肝心の経済面では、中国はロシアのエネルギー分野への進出を深める一方、昨年の中露間の貿易額は前年比で約3割も落ち込むなど、ロシアが期待した成果が得られていない実態が鮮明になっている。

 そのようななか、ロシアは安倍晋三首相が5月に露南部ソチでの首脳会談で打ち出した8項目の経済協力案に強い期待を示している。首脳会談以降、ロシアの主要閣僚が相次ぎ日本を訪問。6月に訪露した経団連代表団とは露側の複数の閣僚が会談し、日本の協力案の具体化を要請した。

 主要8カ国(G8)の枠組みから事実上追放されたロシアにとり、先進7カ国(G7)のメンバー国である日本の首相が繰り返し自国を訪れることは孤立回避のイメージ作りにも役だつ。露政府は、プーチン大統領の12月訪日が決まったと一方的に公表するなど、日本との関係緊密化を国際社会にアピールし、他のG7各国を揺さぶるかのような動きも見せている。