女性8割が資産・貯蓄に不安 年金「あてにできない」も8割

 女性の約8割が自分の資産や貯蓄に不安を感じている-。通販大手の千趣会が運営するベルメゾン生活スタイル研究所(大阪市)の調査で、将来への女性の不安が強まっていることが明らかになった。年金をあてにできないとした女性が8割以上に上り、老後の収入の不確実性が不安の背景に浮かんだ。

 調査は今年6月13~30日にインターネットで実施。30~50代の女性2370人から回答を得た。生活意識などについて質問し、昨年10月の前回調査と比較した。

 自分の資産や貯蓄に対して不安を感じることがあるか尋ねたところ、「とてもそう思う」が37.0%、「わりとそう思う」が、42.4%だった。合計値は79.4%で前回から10.3ポイント上がり、不安感の広がりを示した。「年金をあてにしてはいけないと思う」は4.9ポイント上昇の82.3%。「老後の生活が心配だ」は78.6%、「地震などの自然災害に不安を感じる」が80.1%で、いずれも前回と比べて上昇した。

 景況感は大半が横ばいとしながら、「財布のひもは緩んでない」とした女性が79.0%で前回から3.7ポイント上昇した。

 担当者は「マイナス金利政策で銀行にお金を預けても利子が付かないというイメージが心理面に大きく影響したのではないか」と分析した。