アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は19日午後(日本時間20日未明)、ペルーの首都リマで開幕した。安倍晋三首相は各国首脳や財界人らを前に「自由貿易が貧富の格差を広げているという誤解を解き、経済政策を通じて格差を解消すべきだ」と述べ、貿易拡大の恩恵を行き渡らせる努力の必要性を訴えた。会議は20日午後(同21日午前)、首脳宣言を採択し閉幕する。首脳会議には、オバマ米大統領、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領らが参加した。APEC域内で貿易自由化を進めるアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)構想の研究に関する報告も受ける。(リマ 共同)