
中国浙江省義烏の駅で、英ロンドンへの出発を待つ国際定期貨物列車=2016年12月31日(新華社=共同)【拡大】
中国浙江省義烏と英ロンドンを結ぶ国際定期貨物列車の運行が1日、始まった。中国が掲げる現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一環で、中国メディアによると、両国間の直通貨物列車は初めて。中国は欧州との経済関係強化のため、中央アジアを通じた鉄道物流の充実を図っている。
運行距離は約1万2千キロ。新疆ウイグル自治区のアラシャンコウで通関し、カザフスタンやロシア、ポーランド、ドイツ、フランスなどを経由。英仏海峡トンネルを通って18日間でロンドンに到着する予定。貨物は衣類などが主だという。
運行会社の責任者によると、海上輸送に比べて輸送時間を1カ月近く短縮でき、コストは航空便の20%程度だという。浙江省は製造業が盛んで、義烏は日用雑貨の世界的な卸売市場としても知られる。(共同)