
日EU経済連携対策議員連盟であいさつする岡田広氏(左)=16日午後、東京・永田町の自民党本部【拡大】
また、EUは中国に次いで世界第2位の生産量を誇る豚肉の関税引き下げも重視。生産量の8割以上を輸出するデンマークなどから高品質で安価な輸入肉が流入すれば、国内農家は市場を侵食される恐れが強い。
一方、EUは農産品関税の譲歩と引き替えに、日本が最重要視する10%の乗用車関税撤廃に応じる構え。また、3月のオランダ議会選挙、4~5月のフランス大統領選挙など、春先以降は欧州で国政選挙が相次ぐ予定だ。欧米で自由貿易に抵抗する保護主義勢力が台頭するなか、2月までに合意を逃せばTPPのように選挙の争点になる可能性があり、長期間の漂流を余儀なくされる恐れがある。
このため、国内でも「欧州が政治の季節に入る前に決着させる」(世耕弘成経済産業相)と合意に向けた機運は高まっている。経済官庁幹部は「受け入れてもらえる(農産品の自由化)ラインをギリギリまで見極め、最後は政治決断するしかない」とみており、交渉は大詰めを迎える。(高木克聡)