中国の都市数十カ所で急増した自転車のシェアリングサービスだが、駐輪などでの問題も各地で起こっている。
江蘇省の政治協商会議委員でもある中国国際貿易促進委員会南京市分会(南京市貿促会)の梁潔会長は、シェア自転車の駐輪規制や数量規制を行うことを提言している。
シルバーの「Mobike(摩拝単車)」、黄色の「ofo」といった統一色の車体で人気が高まった自転車シェアだが、急増に伴い、どこにでも駐輪するといった問題が深刻化。南京では、管理当局が市内中心部の新街口だけで500台余りを撤去。四川省成都などでも、駐輪されたシェア自転車が「道をふさいだ」などとしてたびたび撤去されている。
また、車道は狭く急増する自転車が走る余裕がないうえ、チェーンの脱落やブレーキ故障などは利用者を危険にさらす。投入車両はどんどん増えるが、1都市での許容台数を誰も試算していないのが実情だ。
梁会長は(1)駐輪場や公共の駐輪ポイントといった関連スペースを確保し、サービスを監督する(2)ビッグデータを利用し、自動車以外の道路網などを科学的に整備、シェア自転車の高度な運営を行う模範都市を構築する(3)違法な駐輪や違法走行を厳しく取り締まる(4)産業協会設立を奨励し、業界基準やルールを制定、投入台数の総量も規制する-などを挙げた。(中国新聞社)