情報技術発展させた新業態　健康医療ビッグデータの会社設立へ

　中国の国有企業多数が参加して設立するという企業「中国健康医療ビッグデータ」への投資意向書の調印式が先月下旬、北京にある通信キャリア大手、中国移動通信集団（チャイナ・モバイル）の本社で行われた。新会社は国家衛生計画出産委員会が全体の調整を進め、中国移動とＩＴ大手の浪潮集団が発起人となって設立する。調印式には、中国国新控股、国家開発銀行、中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行、交通銀行などが参加した。

　中国移動の尚冰董事長は「新会社は『健康中国』建設の推進と国のビッグデータ戦略実施のための重要実践事項であり、『インターネット＋（プラス）健康医療』のサービスモデル革新と健康医療関連の新産業・新業態育成を模索する重要事項でもある」との考えを示した。

　国務院国有資産監督管理委員会（国資委）の徐福順副主任は「健康医療ビッグデータは、新型ネットワーク情報技術と健康医療事業を融合発展させた新分野かつ新業態。国民の健康福祉、経済社会の進歩、国家戦略の安全性にも関わり、グローバルな技術革新競争の新たな重要事項だ」と強調。

　その上で「国有基幹企業大手が積極的にこの事業に参加することは、国有企業が自主的に経済の新常態（ニューノーマル）に適応、国有資本の配置を最適化し、リソースの配置効率を高めるイノベーションにつながると同時に、国家戦略プロジェクトを引き受け、国家経済と国民生活に関わる重要分野で主導的役割を果たすことを示すものとなる」と語った。（中国新聞社）