国土地理院は21日までに、2020年東京五輪・パラリンピックの円滑な開催に向け、外国人向けの地図記号に新たに「観光案内所」を追加したと発表した。「i」と「?」をそれぞれ○で囲んだ2種類の記号を併用する。今後、自治体や民間地図会社に活用を呼び掛ける。
これまで国土地理院は観光案内所の地図記号を決めていなかった。国際標準の「i」に統一するべきだとの意見もあったが、日本工業規格(JIS)の案内所の記号に配慮し、いずれも採用することにした。
国土地理院は14年に検討会を設置し、訪日外国人や留学生ら約1000人に地図記号についてアンケート。「+」を五角形で囲んだ病院の記号が教会や墓に間違えやすいなどと指摘を受け、16年3月、病院をはじめ、郵便局や交番など15種類を決め公表していた。今後、新たな記号を追加するかは未定だという。