中印国境対峙40日 強硬姿勢崩さぬ中国 インフラで領有の既成事実化図る (1/2ページ)

カシミール地方ラダックで、国境侵犯を警告する横断幕を掲げる中国軍兵士=2013年5月(AP)
カシミール地方ラダックで、国境侵犯を警告する横断幕を掲げる中国軍兵士=2013年5月(AP)【拡大】

 【北京=藤本欣也】中国側は連日、官製メディアなどを通じてインドを激しく非難し、インド軍の撤退を要求している。問題となっているドクラム地区での道路建設は、単なるインフラ整備ではなく、係争地を自国領に組み込む国策の一環との見方が強い。習近平政権は南シナ海における人工島の造成同様、断固として推進していく構えだ。

 「何度も言っていることだが、問題を解決するには、中国領に不法に越境してきたインド部隊の撤退しかない」。中国外務省の陸慷報道官は26日の記者会見でこう強調した。

 中国メディアも強硬だ。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は21日付の社説で、領土を失わない限り平和が得られないというなら、「14億の中国人民はそんな平和は要らない」と主張。さらに「中国とインドの軍事費の格差は4対1、国内総生産(GDP)は5対1だ」と指摘した上で、「インドが1962年(の中印紛争)と同様の過ちを再び犯さないよう希望する」と警告した。

 中国側が強硬姿勢を示す背景には、習国家主席が掲げる現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」への参加を拒否するなど、中国の思い通りにならないインドへの反発が底流にある。

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