財務省は1日、今月発行する10年物国債の入札を実施し、平均落札利回りが0.073%となった。10年債の落札利回りがプラスになったのは9カ月連続。プラス幅は7月発行分の0.079%に比べ縮小した。
新発10年債の利回りが指標となっている長期金利について、日銀は0%程度に誘導する目標を導入。流通市場で10年債の利回りが0%をわずかに上回る水準で推移していることが反映された。
1日の入札には7兆8263億円の応募があり、1兆8581億円が落札された。発行日は3日。
額面に対する利息の割合を示す表面利率は7月分と同じ年0.1%に据え置き、18カ月連続で過去最低の水準となった。