【専欄】「留守児童」が深刻な社会問題 拓殖大学名誉教授・藤村幸義 (1/2ページ)

 中国では農民が都市部に出稼ぎに出て、残された子供たちが「留守児童」となってしまい、深刻な社会問題となっている。習近平政権は2020年までに「貧困を撲滅する」と公約しているが、留守児童の場合は単に貧困というだけではない。親からの十分な愛情・教育を受けられない、犯罪に巻き込まれやすいなどさまざまな問題をも含んでおり、対応が極めて難しい。

 留守児童は親の庇護(ひご)がないので、成長に大きな影響を与える。ある農村地区の学校のクラスでは、96人中、30人余りが留守児童で、ほとんどの児童が何らかの問題を抱えていたという。宿題を期限通りにやってこないなど、成績に差が生じやすい。日頃から孤独なので、他の児童との付き合いも敬遠しがちとなる。

 地方で行われたある調査では、留守児童が親と会える回数は、半年に1回が53%、年に1回が44%、2年以上に1回が3%だった。中には両親がともに出稼ぎに行っており、6年間も会えなかった児童がいたという。

 留守児童をめぐる事件も後を絶たない。貴州省で数年前に起きた4人の子供の集団自殺事件、南京市で起きた姉妹の餓死事件など、いずれも留守児童だった。児童の事故や事件の多くは留守児童だという統計もある。

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