斎藤健農水相は12日、ハガティ駐日米大使と農林水産省で会談し、日本が米国産などの冷凍牛肉を対象にして発動した緊急輸入制限(セーフガード)などに関して議論した。ハガティ氏が会談後、記者団に明らかにした。
ハガティ氏は「セーフガードについて徹底して話をした」と強調。制度の見直しなどを求めた可能性があるが、詳細は明らかにしなかった。「農産物、貿易に関し率直な意見交換をした。協力できる幅広い分野に関して話を継続することに合意した」とも述べた。
政府は4~6月の冷凍牛肉の輸入量が前年同期に比べて急増し発動基準を上回ったため、8月から通常は38.5%の関税を自動的に50%へ引き上げた。来年3月末まで適用する。