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100%消費者主義 ここまで攻める!? 欧州商品審査機関「消費者議会」 (3/4ページ)

ステレンフェルト幸子

 カメラは28製品が検証されている。採点項目は「写真の質」「スピード」「操作性」「モニター」など7点。やはりというか、ランキングはほぼ日本メーカーの独壇場だ。「最も品質が優れているカメラ」とされたのがパナソニックのLumix DMC-TZ100、「ベストバイ」と評価されたのがCanonのPower Shot G7 XII。その他各項目の高得点と低得点が見やすいように色分けされている。

 他にも「スーパーチェーン各社、オーガニック食品平均価格ランキング」「家電の最善のリサイクル法」「スマホ修理チェーン店価格比較表」など、消費者に嬉しい記事が盛りだくさんだ。

 ちなみに会員は、ウェブサイトで今までのほぼ全ての検証データや、機関誌に掲載されなかった調査の結果も見ることができる。現在トップページに表示されているものは「コンソメキューブ各社製品比較」だが、記事の見出しと冒頭部は出し抜けに「あなたが買っているその『コンソメ』は、ほぼ塩です。コンソメキューブは、本来のコンソメの原料である肉や野菜とはほぼ無関係の、塩と香料の塊です。当然体によくありません」である。何かコンソメキューブに恨みでも? と勘ぐってしまうほどの歯に衣着せなさだが、これも独立法人である強みだろう(ちなみにこれはあくまでオランダで流通している製品に限っての話なので、日本で販売されているコンソメキューブとは関係ない評価である。オランダの安物のコンソメは本当にしょっぱい)。

 担当者に話を聞いた

 ここまでやりたい放題な印象を受けると、素朴な疑問がわいてくる。メーカーとトラブルになったことはないのか? どうやって独立性を保っているのか?

 消費者議会でデジタル製品の検証を担当するイーヴォ・ヴェルスクール氏が答えてくれた。

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