5月の企業倒産は前年下回る671件 熊本地震で初の経営破綻が発生

 

 東京商工リサーチが8日発表した5月の全国の企業倒産件数(負債額1千万円以上)は、前年同月比7.3%減の671件となり、3カ月連続で前年を下回った。5月としては1990年以来、26年ぶりの低水準だった。一方、熊本地震関連の倒産が初めて1件発生した。

 東京商工リサーチは「熊本市でもともと経営難だった建設資材販売会社が、被災を機に受注が減って破綻した」と説明した。今後は観光業や農業に影響が及ぶことが懸念されるという。

 全国的には、金融機関が融資条件の変更に柔軟に応じたり、大企業の業績拡大が景気を底上げしたりしていることを背景に、低水準での推移が続いている。負債総額は9.3%減の1158億5200万円だった。

 地域別の件数は、関東と北陸、近畿、四国、九州が前年を下回ったが、北海道と東北、中国は上回った。中部は同数だった。