キューサイ、健康寿命延長に取り組む 機能性表示食品へ参入

 
100歳まで楽しく歩こう課の課長に就任した伊東恭恵氏

 「青汁」の製造販売で知られるキューサイ(福岡市)は、高齢化社会に対応しようと、機能性表示食品への参入や、社内に「100歳まで楽しく歩こう課」を新設した。ここ数年、健康食品市場は伸び悩んでいるが、同社は総合ウェルネスカンパニーを打ち出し、生き残りを目指す。

 同社は昨年10月、主力商品「ヒアルロン酸コラーゲン」を自社初の機能性表示食品「ひざサポートコラーゲン」(5091円)にリニューアルして販売。同商品はコラーゲンペプチドを配合し、膝関節の曲げ伸ばしを助ける機能がある。膝関節分野では、初めての機能性表示食品となった。

 また、今年2月に設置した100歳まで楽しく歩こう課の課長には、ヒアルロン酸コラーゲンを開発した伊東恭恵氏を登用。2月25日を「ニー(膝、knee)」と「にっこり」をかけて「ひざ関節の日」として記念日登録した。

 同社は新しくウェブサイトを開設し、足腰を丈夫にする体操などの情報を発信している。

 健康食品市場をめぐっては、ここ数年、年間の市場規模が7000億~7200億円で推移している。同社は「自らの健康は自らで維持する時代」と捉え、日常生活を健康で活動的に暮らせる期間(健康寿命)を延ばす施策に取り組む。