コンビニエンスストアで和菓子の商品が進化を続けている。地域ごとに味の特色を変えたり、生クリームを入れて和洋を融合させたりと工夫を凝らし、購買層をスイーツ好きの若い女性や男性にも増やして市場規模を拡大させている。目指すは、和菓子専門店といったところか!(中山玲子)
地域性を反映
「関西ではみたらし団子の種類を他地域より充実させています」
コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパンの担当者は、全国展開するみたらし団子で「地域ごとの味の開発や商品展開をしている」と明かす。関西では本来のしょうゆを控えめにし、本みりんを加えて爽やかな甘みに仕立てる。夏によく出る定番の「冷やしみたらし」は近くリニューアルする予定だ。
地域別に味を変えるみたらし団子は昨年6月から展開。全国5地域に分け、あっさりめの関西に対し、関東ではしょうゆ味を強くしたり、九州ではもちに焦げ目を入れて香ばしくしたりしている。その後も地域分けを微調整するなど、消費者の嗜好を探りながら試行錯誤を重ねている。
みたらし団子は京都発祥とされ、特に関西にはファンが多い。他地域では1種類の展開にとどまるが、関西では、もちの中にタレが入った「包みみたらし」など複数の種類のみたらし団子を展開している。