【開発物語】永谷園「1杯でしじみ70個分のちから」 肝臓助けるオルニチンみそ汁 (3/6ページ)

2011.2.8 05:00

店頭に並べられた「1杯でしじみ70個分のちからみそ汁」。ビールやおつまみと合わせた陳列で消費者にアピールする=東京都中野区のキッチンコート東中野店

店頭に並べられた「1杯でしじみ70個分のちからみそ汁」。ビールやおつまみと合わせた陳列で消費者にアピールする=東京都中野区のキッチンコート東中野店【拡大】

  • 永谷園の「しじみ70個分のちから」シリーズ。みそ汁のほか、わかめスープやお吸い物などもラインアップされている

 この酸味問題はマーケティングチームとの共同作業に委ねられた。マーケティング担当チームは初めてオルニチンみそ汁を飲んだとき、「すごく違和感を覚えた」という。ただ、みその味は地方によってさまざま。酸味のあるみそが好まれる地域もあることから、なんとか消費者に受け入れられるレベルの酸味に近づける努力が重ねられた。

 マーケティングチームは鰹(かつお)だしやしじみの風味を強めたり、従来は少なめだった具を多くすることで、酸味をよりまろやかに感じさせる方向性を追求した。一方で研究チームも少量の乳酸菌でも多くのオルニチンを生成できる手法を模索。こうした工夫を積み重ねた結果、ついに合格点を与えられる製品が完成した。

 スーパーに売り込んだ当初は「面白いけど売れるかどうか」という程度の反応だったという。ところが、ふたを開けてみると、発売後約1カ月で生産が追い付かなくなるほどの大ヒット。スーパーでは即席みそ汁の棚だけでなく、より人目につきやすく、お酒好きの消費者が立ち寄る機会も多いビール売り場にも陳列されるようになり、その勢いは今でも続いている。

 「1杯でしじみ70個分のちから」は永谷園の新たな主力ブランドに育った。みそ汁以外にも、オルニチンを添加したわかめスープやお吸い物、お茶漬けの素もラインアップされており、2月以降は酸味をさらに抑えたみそ汁の出荷も始める。

 高齢化社会を迎え、消費者の健康志向は今後さらに強まることが予想される。こうしたニーズにマッチした「1杯でしじみ70個分のちから」シリーズを息の長い商品に育てようと、永谷園では商品開発が日夜続けられている。

(次ページ)チーム全員がお酒好き 会議も「ちょっとお酒を飲んでから…」

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