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機能性みそ汁市場 競争激化の予感
≪MARKET≫
民間調査会社の富士経済によると、2010年の即席みそ汁市場は前年比1.5%増の481億円となる見込み。即席みそ汁の市場規模は03年以降、ほぼ一貫して微増で推移しており、業界内では「成熟しきった市場」とみられている。
ただ、10年の増加は「しじみ70個分のちから」という機能性をうたった商品のヒットが要因という点で例年とは違う。これまでみそ汁は「塩分が多い」などのマイナスイメージを持たれることも多かっただけに、新たな市場を切り開いたといえる。
10年の市場では、ヒットを飛ばした永谷園が29.9%までシェアを伸ばし、2位のマルコメ(20.6%)を引き離す見通しだ。
毎日みそ汁を飲むという食習慣を持つ人も多く、みそ汁と健康管理の親和性は高い。このため業界では「これまで各社は低価格化や容量の大きさを競い合ってきたが、これからは新たな付加価値を生み出すことが不可欠になる」とみられている。機能性みそ汁という新規市場をめぐり、新たな戦いが始まりそうだ。
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≪FROM WRITER≫
取材が決まった後から2週間ほど、「1杯でしじみ70個分のちから」を飲み続けてみた。みそ汁としては確かに酸味を感じるが、飲んでいるうちに慣れてくるし、わかめスープやお吸い物と組みあわせれば、飽きることもない。自然に食習慣に取り入れることができた。
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