ソフトバンクの株主総会会場に向かう株主=24日午前、東京・有楽町【拡大】
「今、1ユーザー当たりの設備投資額は世界ナンバーワンとなっています。震災を機に、電波がつながるのがいかにライフラインであるかを猛反省し、1ユーザー当たりでは世界最大の設備投資をする決断をしたわけです。よく言い訳をいうなといわれるわけですが、われわれだけが800メガヘルツの周波数帯を持っていない。文句というわけではないですが、世界的にゴールデン周波数帯といわれる800メガヘルツ帯を持っているかどうかのハンディキャップは大きい。700~900メガヘルツの新しい許認可がまさに申請の手続き中で、今年取れれば来年の半ばには使えます。競合他社に比べわれわれだけが許認可を得ていないので、次は当然われわれの番です。今度こそわれわれの番だと応援いただきたいと思います」
《会場から拍手がわき起こる》
「言い訳のため、文句のためだけではなく、正当に今度はわれわれの番。電波はおおむね3倍余計飛ぶようになるということです。これが来年正式に許認可が降りたならば、1兆円の設備投資と、より飛ぶ電波、この2つで電波が届きにくいソフトバンクという汚名を晴らしてみせます」
質問者「今後の成長戦略は」
孫社長「スマートフォン(高機能携帯電話)の先駆者として、競合他社も評論家の人もスマートフォンなんて日本では売れないんだとこれでもかといっていた人の顔が見てみたいが、これからますますスマートフォンの時代になるのは間違いない。アイフォーンは新規購入者の女性比率が53%となった。女性が過半数を取ったときは、流行ではなくもはや文化、ライフスタイルです。50歳以上のユーザーも最近、大幅に伸びてきている。アイフォーンは最初のイメージと違い、とっつきにくい代物ではなく、実に便利で生活に定着できる素晴らしいものだということです」