世界半導体売上高ランキング(2012年1~3月)【拡大】
デジタル家電などに組み込むシステムLSIは用途ごとに仕様が異なる多品種少量生産のため、採算性が低いことに加え、家電自体の落ち込みもあり重い足かせとなっていた。ルネサスは同様の事情を抱える富士通、パナソニックとシステムLSI事業の統合を目指し、すでに交渉に入っている。
メモリー「DRAM」が半導体の主力だった1980年代には、日本メーカー3社が世界3強を占めていた。ただ、1990年代に入るとコスト面で優位に立つ韓国や台湾勢の技術力が高まったことで様相が一変。これに対応するため、国内の業界では再編が繰り返されてきた。
エルピーダは、NECと日立製作所、三菱電機のDRAM部門を統合して03年に現在の形となった。ルネサスも同じ3社が母体となって10年に発足。いずれも技術力の結集と集中的な大型投資による巻き返しを図ったが、結局は苦境を脱することができなかった。
工場切り離しの動き
その大きな要因が、微細化のために自社工場に数年ごとに数千億円単位の多額の投資を必要とする垂直統合型の生産モデルを堅持してきたことだ。