世界半導体売上高ランキング(2012年1~3月)【拡大】
システムLSI事業の3社統合が難航すれば、好調なマイコン事業に特化するルネサスの再建プランにも影が差しかねない。財務体質の悪化が進んで研究開発を圧迫し、技術面の優位を失う事態も想定される。
優位を保つために、国内の他社も必死だ。記憶用半導体「NAND型フラッシュメモリー」で世界シェア2位を占める東芝は足元の市況悪化に対応し、7月から3割の減産に踏み切って採算悪化を防ぐ。画像センサーに強みを持つソニーは、スマートフォン(高機能携帯電話)向け需要が好調なため、長崎県の工場に約800億円を投じて生産能力を3割増やす。
水平分業によるコスト削減とともに、他社をしのぐ高い技術力をどう維持していくかがますます問われる。(山沢義徳)