さらわれた“油揚げ”
通常は月初めの5営業日目に発表する前月の携帯電話契約状況を一部とはいえ、1日に報道機関に“リーク”するのは異例。だが、それには裏があった。
イー・アクセスについては、KDDIも買収を検討していたが、発表前日には社内で「ソフトバンクに決まった」との情報が流れた。ソフトバンクからの転入件数のリークは、「トンビに油揚げをさらわれた意趣返し」(KDDI社員)だった。
ソフトバンクの孫正義社長もKDDIへのライバル意識を隠さない。報道陣の質問を受けて、KDDIに対するサービス、商品の優位性を強調することが増えた。15日の米スプリント・ネクステルの買収会見では、「KDDIは追い抜かした」と誇らしげに宣言した。
2人がことあるごとに対抗心をあらわにするのは、単に同じ年齢で、アイフォーンの販売で激しく競争しているからだけではなさそうだ。あるKDDI関係者は「根っこは米国にある」と解説する。