アップル黄金時代に陰り? 地図アプリに誤表示…ユーザーの信頼揺らぐ (2/7ページ)

2012.12.2 15:20

羽田空港の場所を大王製紙と誤表示するアップルの地図アプリの画面

羽田空港の場所を大王製紙と誤表示するアップルの地図アプリの画面【拡大】

  • 「iPhone(アイフォーン)5」の発表会見に登場した米アップルのティム・クックCEO(最高経営責任者)。創業者件会長だった故スティーブ・ジョブズ氏亡き後、リーダーシップを発揮できるか?=2012年9月12日(AP)
  • 自社開発の新しい地図アプリについて発表するアップルの「iOS」や地図ソフト責任者、スコット・フォーストール上級副社長=2012年9月12日、米サンフランシスコ(AP)

 自社アプリを優先し、最大のライバルであるグーグルの地図アプリを排除するのはごく普通の企業の論理でしょう。特に生き馬の目を抜くIT(情報技術)業界なら…。

 ところが「5」の発売直後から、自信満々で採用したこの新しい地図アプリが前代未聞の誤作動を起こすことが判明。各国の利用者から「シェークスピアの生誕地、英ストラトフォード・アポン・エイボンが消えた」「羽田空港が大王製紙と表示されている」といった苦情が殺到。利用者の信頼は大きく失墜しました。米で発売された初代からずっとアイフォーンを使っている記者も、この地図アプリにはがっかりしました。

 アップル側は当初「今後、利用者が増えるほど精度が向上する」とダンマリを決め込みましたが、ジョブズ氏からバトンを引き継いだティム・クックCEO(最高経営責任者)は9月28日、利用者に向け謝罪文を出しました。

 このトラブルを受け、アップルは10月29日「iOS」や地図ソフトの責任者スコット・フォーストール上級副社長と、直営店「アップルストア」など小売り部門を担当するジョン・ブロウェット上級副社長の2人を更迭する大胆な人事刷新を断行しました。

ジョブズ氏亡き後、社内では浮いた存在だった

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!