フォーストール氏は97年にアップルに入社し、伝説的な創業者でアップルのトップだった故スティーブ・ジョブズ氏の片腕として製品の心臓部にあたるソフト関連部門を統括。「アイフォーン」や「アイパッド」の発表会には必ず登場する有名人となり、ジョブズ氏の次のCEOと報じられたこともあるやり手でした。
しかし米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)などによると、超やり手である半面、ジョブズ氏の威を借る傲慢さと非協調性に加え、アップル製品の要でもあるデザイン部門を率いるジョナサン・アイブ氏とは「どんな局面でも協力しない」ほど険悪な仲だったといい、ジョブズ氏亡き後、社内では浮いた存在でした。
そんなところに地図ソフトで誤表示が頻発(ひんぱつ)。ところがフォーストール氏は自分が責任者であるにもかかわらず、利用者に向けた謝罪文へのサインを拒否する傲慢ぶりを発揮。仕方なくクックCEOだけがサインするというあり得ない事態となりました。
ブロウェット上級副社長は今年4月、英国最大の家電小売店ディクソンズのCEOから現職に迎え入れられましたが、直営店「アップルストア」の従業員への給与削減や著しい労働強化が大きな非難を浴びたため、就任からわずか半年にも関わらず「当初からアップルには合わない人材だった」として更迭されたといいます。