2人を更迭したクック氏の決断について、欧米メディアの中には評価する声もありましたが、多くは懐疑的なものでした。
10月31日付ロイター通信は「アップルの内紛は黄金時代の終焉(しゅうえん)の兆候か」との長尺コラムを配信。その中で「アップルの過去数十年の驚異的な成功は、デザインとテクノロジーのバランスを維持するという驚異的な能力によるものだが、幹部の内紛はそのバランスを損ない、アップルが普通のテクノロジー企業に成り下がる最初の兆候かもしれない」と強い調子で批判しました。
復讐グーグル、正面から勝負を挑んだ
アップルへの信頼があらゆる意味で揺らぐなか、追い打ちをかけるような衝撃的な出来事が起こりました。11月16日付WSJ(電子版)のスクープなのですが、何とグーグルが「アイフォーン5」や「アイパット」などで使える新型地図アプリのテスト版を完成させたというのです。アップルの許可が下りればアプリ販売サービス「アップ・ストア」で配布が始まります。