【底流】パナソニック“脱テレビ”宣言 将来は自動車メーカー!? (3/5ページ)

2013.1.27 07:00

  • 薄型テレビのメーカー別世界シェア

 実際、CESでのパナソニックの展示ブースでは、車載システムなどのコーナーを中心に、説明員に熱心に質問を投げかける外国人の姿も多くみられ、新生パナソニックの未来に期待を抱かせた。

 見せつけた技術力

 一方で、パナソニックはCESで自らが持つ技術力も見せつけた。フルハイビジョンの約4倍の解像度を持つ「4K」に対応した56型の有機EL(エレクトロルミネッセンス)テレビを発表したのだ。今年のCESで4K対応の有機ELテレビを発表したのは、ソニーとパナソニックの2社だけだ。

 昨年のCESでは、55型の有機ELテレビの試作品を相次いで発表したサムスン、LGに圧倒されたパナソニック。だが、4Kでは抜き返し、津賀社長は記者団に「韓国メーカーに技術で負けていない」と胸を張った。

 だが、この技術力を収益に生かせないことがパナソニック低迷の主因だ。その状況は変わっておらず、津賀社長はせっかく発表したにもかかわらず、4K対応の有機ELテレビについて商品化の時期を明言できなかった。

強気のサムスン「テレビ業界にはもうライバルがいない」

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