天然ガスの価格【拡大】
シェールガスに期待がかかるのは、何よりそのコストだ。日本はガス需要の大半を液化天然ガス(LNG)の輸入に頼るが、現在は“ジャパンプレミアム”と呼ばれる原油と連動した割高な契約を強いられている。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)によると、今年1月の日本のLNG輸入価格は100万BTU(英国熱量単位)当たり約16ドル。
これに対し、シェールガスの生産本格化で大幅に価格が下がった米国内の取引価格は3.3ドル程度と、約5倍の開きがある。米国内で液化設備を設け、輸送コストを考慮しても10ドル程度まで調達コストを下げられる見通しだ。
日本政策投資銀行の試算によると、シェールガスの輸入が実現すれば日本のLNGの平均調達価格は2020年時点で、現状より6.8%下がるという。また、安価なLNGの入手手段を確保できれば、中東や東南アジアなど他の産ガス国との交渉でも有利なカードとなり、原油連動の契約自体が見直される可能性がある。そうなれば最大15.2%の価格引き下げにつながるとしている。