“プラズマの父”が見据える未来 技術者魂で乗り越えるベンチャーの壁 (1/5ページ)

2013.4.5 11:00

商業用大型ディスプレーの世界需要

商業用大型ディスプレーの世界需要【拡大】

  • フィルム型ディスプレーのシートを手にする篠田傳会長兼社長と妻、洋子専務。250インチ相当の大画面を実現した=神戸市中央区

【再挑戦】

 プラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)はいま、強い逆風にさらされている。日本の技術者が世界で初めてフルカラー化に成功したにもかかわらず、生産を手掛ける国内の電機大手は1社だけ。最後のとりでとなったパナソニックも撤退を視野に入れる。そんな中、プラズマを実用化に導いた当の本人、篠田傳(つたえ)(64)が率いるベンチャー企業が超大型プラズマディスプレーの新モデルを開発し、受注活動に乗り出した。「プラズマには幅広い能力がまだまだ隠されている」。技術者の意地だけではない。需要を必ず生み出せるという経営者としての確信が篠田を突き動かしている。

 超大画面を世界に

 「ベンチャーの壁を乗り越え、渾身(こんしん)の製品をようやく発表できる。プラズマの生みの親として、新しい超大画面を世界に提供したい」

 神戸市中央区の人工島、ポートアイランドにある本社で3月26日、篠田プラズマ会長兼社長の篠田は自信を込め、曲面状のフィルム型ディスプレー「つながるシプラ」を報道陣に披露した。縦2メートル、横1メートルの画面を6台連結すれば250インチ相当の大画面が生まれ、迫力ある映像が見る人を包み込む。

消費電力は半分で済み、重量も半分から3分の1に抑えた

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