ゆるキャラグランプリ【拡大】
12年のグランプリで8位に入賞した岐阜市の柳ケ瀬商店街の「やなな」は「(人気がなくなるなど)ネガティブな理由でやめると商店街のイメージが悪くなる」と3月に活動を休止し、かじ取りの難しさを浮き彫りにした。
PHP研究所の佐々木氏は、自治体がゆるキャラを生み出す動きについて「人口減少や過疎化が進む中、県税収入の増加に向けた自発的な取り組み」と評価。ただその一方で、「継続するには的確なコストマネジメントが必要。自治体から第3セクターや域内企業に事業を譲渡するのも手では」と指摘する。
一過性のブームで終わらせないためには、自治体自身が費用対効果の徹底や、消費者ニーズをとらえて飽きられない工夫を続けていくことが重要になりそうだ。(金谷かおり)