USJは幼児“先取り”
乳幼児を狙ったテーマパークでは、関西に“先輩”が存在する。米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)だ。
一足早い24年3月に幼児エリアを新設。この結果、同年4月~6月の年間パス販売額を前年同期比1・7倍に伸ばし、24年度の入場者数も前年度から約100万人増の約975万人と、集客力向上に成功した。
幼児エリアはスヌーピーやセサミストリートなどの人気キャラクターが登場する「ユニバーサル・ワンダーランド」。USJ広報担当者は開設の狙いについて「恐竜やヒーローなど米映画の世界は若者には人気だが、小さな子供は怖がってしまい、家族連れでは『遊べない』と思われていた」と説明。開設後、毎週レジャーに出かけるファミリー層の取り込みに成功したという。
遊び場は「インフラ」
「『遊び場がない』『親同士の付き合いに気をつかう』と、最近子育てが“孤育て”になっている」