低年齢化するテーマパーク アンパンマン、USJ…将来のリピーター獲得へ (5/5ページ)

2013.4.29 18:00

多くの来場者でにぎわう「アンパンマンこどもミュージアム&モール」=神戸市中央区(甘利慈撮影)

多くの来場者でにぎわう「アンパンマンこどもミュージアム&モール」=神戸市中央区(甘利慈撮影)【拡大】

  • USJの「ユニバーサル・ワンダーランド」は子供向けの施設がそろっている=大阪市此花区(山田哲司撮影)
  • グランフロント大阪の「ボーネルンドあそびのせかい」。設置された遊具で遊ぶ子供たち=大阪市北区(安元雄太撮影)
  • グランフロント大阪の「ボーネルンドあそびのせかい」。設置された遊具で遊ぶ子供たち=大阪市北区(安元雄太撮影)

 消費掘り起こし

 ボーネルンドが施設運営を始めたきっかけは、日本の子供の学力、体力低下への危機感だ。だが、現在では地域の“遊び場”の役割も担いつつある。

 関西を代表する一等地への出店について、同社の中西弘子社長は「(賃料と収益など)効率で考えれば、出店は難しかったエリア」と話すが、「遊び場は社会インフラになり得る。西日本の旗艦店として、セミナーなどを通じ、“社会ぐるみの子育て”を発信したい」と意気込む。

 シンクタンク、りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は「乳幼児向けのレジャー施設はまだ少なく、リピーターの獲得もしやすい点で、消費を掘り起こす余地がある市場だ。周辺の商業施設にとっても、日常的に乳幼児を抱える家族連れが訪れ、長時間滞在してもらうことにつながる」と波及効果を指摘する。

 子供は「社会の宝」。そして乳幼児はレジャーや流通業界にとって、お父さん、お母さん、祖父母たちを引き連れ、消費を伸ばしてくれる「宝の山」なのだ。(石川有紀)

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