日本政策金融公庫の女性起業家向け融資【拡大】
人材不足や事業継続の難しさが指摘されてきた女性の起業家が日本の産業界で徐々に増え、資金調達額も伸びるといった「地殻変動」が起きている。日本政策金融公庫(日本公庫)によると、女性起業家向けの融資件数は2012年度に前年度比21%増の3226社となり、融資額も46%増の217億円となった。デフレからの脱却を目指す日本経済を成長軌道に乗せるには、活発な起業で産業の新陳代謝を図ることが欠かせないだけに、安倍晋三政権が成長戦略の中核に位置づける「女性の活躍」の具体化を急ぐ必要がありそうだ。
「日本元気塾」盛況
25日に開業10周年を迎えた六本木ヒルズ(東京都港区)の49階にある「アカデミーヒルズ」で、元一橋大学イノベーション研究センター長の米倉誠一郎氏が塾長を務める「日本元気塾」が2009年6月の開講以来、3期にわたって盛況を続けている。「人間が人間に熱い思いを伝える」という日本古来の塾形式を通じ、300人を超える社会人が学び、起業家も輩出した。