文部科学省が世界最高速度の次世代スーパーコンピューターの開発を決めたことで、日本の産業界全体にとって、競争力強化などの波及効果が大きい。
スパコンで再び“世界一”を目指すことは、日本のものづくりの力が試されるだけでなく、理化学研究所のスーパーコンピューター「京(けい)」の100倍高い性能を持つ次世代スパコン成長戦略へのエンジンにもなり得る。
現在、国内最速の計算速度を誇る理化学研究所と富士通が開発した「京」の性能を100倍ほど上回る次世代スパコンを開発するのは、最先端の研究や製品開発に欠かせないためだ。
無数のデータを超高速で処理するスパコンは、大学や研究機関などの利用が多かったが、理化学研究所で稼働中の京をはじめ民間企業の製品設計や開発などでも利用が進んでいる。