西武HDの主力取引銀行のみずほコーポレート銀行や日本政策投資銀行、農林中央金庫など、株式の2~4%を保有する主要株主はTOBに否定的だ。サーベラスに次ぐ約15%を保有する西武グループ総帥だった堤義明氏が大株主のNWコーポレーションも、TOBに応じない意向という。
サーベラスはTOB開始前の保有率約32・4%から最大44・67%までの買い増しを目指す。主要株主のほとんどが売却に応じない劣勢の中、TOBの成否を握るのは約1万3千人の個人株主の動向だ。
個人株主は16年12月の西武鉄道の上場廃止以降、換金が難しい状況に置かれている。サーベラスが提示した1株1400円は、一部証券会社が試算した西武HDの再上場の際の株価(1株1千~1500円)の上限に近く、売却に踏み切る個人株主も多いとみられる。
このため、サーベラスが株主総会で合併や事業譲渡などの特別決議に拒否権を持つなど、経営に一定の影響力がある3分の1以上の株式を保有できるとみられる。