70年前のミシンを使いながら、構造を手と目で覚え込むアイシン精機の新人研修=同社提供【拡大】
研修はすべて3人1組のチームで取り組み、講義はすべてのチームが課題を終了してから進む。
作業が早い人遅い人、特定分野の知識に秀でた人…。3人いればさまざまなメンバーが集まる。これが大事だという。安藤さんは「6つの目で物事をみて、全員で助け合う。チームワークの妙を知ってもらう」と話す。
課題をこなすのにチーム間で1時間の差が出ることもあるが、問題にしない。基礎ができていないのに競争することは無意味、と考えるからだ。「なぜつまずいたか、指摘しなくても本人が一番分かっている。気づきの思考を体得してもらう」(技術管理部)。
「技術者は1日3回手を洗え」
実際に図面を描いて製品の試作も行うが、3割は、図面が不正確で試作品が組み立てられなかったり、想定した作業ができなかったり。穴1つでも、図面が正確でなければ製品は完成しないことも体で知る。