トンネルに入って車の速度を下げなければ、矢印が目に飛び込んでくる間隔がどんどん短くなるので、「スピードが上がった」とドライバーが錯覚してしまう効果を狙った。
担当者は「アクセルペダルを踏む力が弱まり、自然と減速するのでカーブに安全に進入できる」と胸を張る。
実際、阪神高速が開通に先立ち、走行シミュレーションで実験したところ、ドライバー約120人のうちほとんどが、スピードが出ていると感じたという。実験の参加者は、「シークエンスデザインがある方がスピード感が高かった」「だんだんスピードが出しづらくなる気がし、速度抑制に効果があると思う」などの感想を寄せた。
足ふきならぬタイヤふきも
トンネル入り口付近の約1万2千平方メートルは、「ポーラスコンクリート舗装」と呼ぶ特殊な路面に仕上げた。通常のトンネルのコンクリート舗装に比べて隙間が多く、粗いようにも見えるが、実は「水が染みこみやすい」という。