乗り合い型保険ショップ大手4社の店舗数【拡大】
「従来は保険会社が自社のプランの中で提案するだけだったが、専門家に相談し比較しながら保険を選びたいという風に顧客の考え方が変わってきた」。業界最大手のほけんの窓口グループの荒川宗久管理本部長は、嗜好(しこう)の変化が急成長につながったとみる。
台頭する乗り合い型保険ショップに対抗して、大手生命保険会社も保険ショップの経営に乗り出した。
住友生命保険は、子会社のいずみライフデザイナーズが乗り合い型保険ショップ「ほけん百花」などを展開する。4月末で首都圏を中心に56店舗を運営、住生以外の商品も販売する。明治安田生命保険も、子会社のMYJを通じて保険ショップ運営に参入している。
誤解招く公平・中立
金融審で示された保険ショップに対する規制案は、争点の一つだった販売手数料の開示は見送られたものの、(1)比較可能な商品を明示する(2)特定の保険を推奨する理由の説明を義務づける(3)保険ショップは保険会社の代理店であり、公平・中立などを強調して顧客に誤解させない-などが盛り込まれた。