私が「あるばか」に出合ったのは大学3年の冬。東京に学生が経営する居酒屋があると聞き、初代代表の石塚泰斗さんを訪ねて沖縄から上京した。細い路地を何度も迷いながらお店にたどり着いた瞬間、彼とその仲間たちが笑顔で「いらっしゃいませ!」と迎えてくれたことを昨日のことのように覚えている。
「学生だからこそできることを通して社会に価値を提供したい。夢は大学教育を変えて一人一人が輝ける社会をつくること」と話してくれた石塚さんの言葉から、大学生が経営することの意味を感じた。
あの日に出会い、お互いの夢を語り、「絶対にかなえよう」と誓い合った時間と空間は、今でも明日を生きる活力となり、夢を追いかける原動力になっている。
「夢と希望にあふれる社会、一人一人が輝く社会をつくる」。私がノートに書いた夢だ。現在、沖縄の離島に定住して、島の子供たちの将来のために、島の未来のために、地域おこしの仕事や15歳で親元を離れ島を旅立つ若者たちの支援を行っている。道半ばだが、夢を追いかけ続けている。